2013年9月19日木曜日

たいふう

この三連休最終日に日本を縦断した台風18号。
被害を受けられた皆様には心からお見舞い申し上げます。

秋田県内でも広い範囲で被害が出たようです。

台風の日、前日から八戸の両親が遊びに来ていたのですが、帰り道の天候が心配ということで、楽しみにしていたランチを中止にして朝早くに発っていきました。
その後雨が強まってきたこともあって、私は自宅にいたのですが、テレビのニュース速報で県内のあちこちに警報が出始めました。
雨はさらに強まり市内にも警報が発表されたのでテレメータをチェックしてみると、自宅からすぐそばの河川ではん濫注意水位を越えそうになっているじゃないですか。
その後もテレビでは土砂災害警戒情報や避難勧告・避難指示の情報が。
そうこうしているうちに、テレメータの水位は避難判断水位を越え、はん濫危険水位まであと8cm…。

自宅前の道路も冠水して、もう川のようです…当然通行止め。

なんだか心細く、外を眺めたり、アパートの外まで様子を見に行ったり。
同じように外へ様子を見に来ていた同じアパートの女性と初めて会話し、何かあったら助け合いましょうね、なんてことも。
結局、氾濫危険水位を超えることはなく、数十分後には道路の水も引きました。
大事なく済んだことにほっとしましたが、テレビに映される被害の映像に心を痛め、おろおろするしかできなかった自分をちょっと情けなく思ったものでした。


また、今回はじめて「特別警報」が京都府、滋賀県、福井県で発表されました。
「特別警報」は、気象庁が今年の8月30日に運用を開始したもので、大雨、津波、火山、地震(地震動)など各現象に対して、警報の発表基準をはるかに超える現象に対して発表するもの、ということです。
この特別警報が発表されたら、ただちに命を守る行動をとってください、というもので、存在を知ってはいましたが、実際に発表されたりするのはもっと先だと、何となく思っていました。
本当に、ここのところの異常気象と言いますか、気候変動の影響による自然災害の増加を実感いたします。
そういえば、ますみさんの記事にありました、8月の「これまでに経験したことのないような大雨」はこの「特別警報」の基準に匹敵していたとか…。


それにしても、この日ほど「土砂災害警戒情報」という言葉を見聞きした日も始めてではないのでしょうか。
私は、土砂災害防止法の警戒区域を設定する仕事に携ることがあります。
それを基にハザードマップ等が作られ、地域住民の皆さんに配布されるわけですが、正直なところ今までは、自分の仕事と、災害、住民の方々の安全や安心などのつながりが、リアルに感じられていなかった部分もありました。
自然災害の発生数や被害が増加し、また、身近でも大きな災害が発生するなど、リスクが高まっていることを強く感じるようになり、国民の安心安全を守る責任のほんの一端ですが、自分もそれを担っていること、いつも心に留めておかなければと思うようになりました。


今日は中秋の名月です。ほんと、とてもきれい。
少しでも早い復旧をお祈りします。