「脂身の厚い豚の角煮」みたいですが、これは我が家の車に積もった雪でした(この時50cm)。
この冬は本当に雪が多い。12月から相当量降雪があり、冬に入って早い時期からアスファルトの路面の見える日が無くなりました。日中も氷点下の真冬日も多く、帰宅して部屋のストーブの電源を入れたら、室温が「-2℃」となっていたこともありました。室内にいるはずなのに外気温と大差ない我が家って一体...。
秋田市では平成18年に豪雪を経験しました。除雪は全く追い付かず、雪捨て場が不足して大変な思いをしました。その時の教訓もあり市民の心構えに加え日夜続く除雪作業により当時程の混乱は無いように感じられます。しかし、今年の降雪、積雪は半端ではありません。
道路路肩の堆雪が原因で車道幅員減少している幹線道路も少なくなく、路面には「わだち」どころか「凹凸」が形成されてしまってます。車を運転していてもロデオ状態で非常に疲れます。先日なんか、会社付近の交差点で、凹凸が進行し「陥没」化してしまった箇所に、通過する車全てタイヤがはまってしまい大渋滞を引き起こすというハプニング??がありました。はまって動けない前の車を、後続車の運転手が車を降りてきて押してあげる。今度その後続車が進んで同様にはまって動けなくなり、そのまた後続車の運転手が降りてきて押してあげる...を永遠と繰り返す。1回の青信号で1台行けるか行けないかで大渋滞となっている所に、幅員減少が原因でその渋滞の列とすれ違えない路面バスがいる。一向に進まなかったこの日、学童保育の迎えに大遅刻しました。
当然、公共交通機関であるバスも渋滞に巻き込まれ、数少ない電車も大半が運休、数時間遅れての運転となっている中で、通勤者のみならず学生さん達も大変な思いをして日々の生活を送っていることでしょう。ちなみに私は、1日の生活がスムーズに進まないこの季節、非常にイライラします。それでなくても1日24時間では全然足りないと感じているのに、こんな時間を使っている場合ではない!!と呪いを吐きながら一生懸命除雪した傍から積もっていく雪。も~~~っ、か・ん・べ・ん・し・て・く・れ !!
でも、現実は天気には歯が立ちません。
秋田のような豪雪地帯では、降雪、積雪を配慮した設計条件に基づき道路計画、施設計画がなされます。「ローカルスタンダード」という言葉も浸透し、地域特性・実状に合わせた独自ルールを採用することで、より効果的な建設物が計画されるよう考えられています。秋田県にも「秋田スペック」があります。しかし、それだけではなかなか追い付いていけないのが現実なのでしょうか。限られた予算にも関わらず多くを除雪作業に充てざるを得ないこの状況ではありますが、地域住民の方達にとっては、生活に直結した基本中の基本の部分であり、除雪、排雪はどんな新しい便利な道路ができることよりも必要に感じることなのかも知れません。秋田市では家庭ごみ収集も有料化されました。近くに消費税率も上がるとか上がらないとか。建設予算の用途も方向性が変化し「建設」から「維持」へ、建設工事全盛期の頃と比べると地域住民にずーっと近い所で使われる予算に変わっていくのかも知れませんね。